皆様は、福井の冬の名物、丁稚羊羹はご存じでしょうか?
11月〜3月の冬シーズンのみの限定販売で、時々、テレビなどで紹介されてブームになることも。
我が家では夫の大好物なので、冬に必ず1度は取り寄せていただきます。
え、わざわざ取り寄せてまで…、と思う方がいるかもしれませんが、食感が関東の水ようかんとはまるで別物で、逆に取り寄せないと食べられない水ようかんなのです。
いや、インターネットで取り寄せられるようになっただけかなり進歩で、15年位前は、デパートの「冬の日本海大物産展」のような催事場にわざわざ出向かないと買えなかったんです。
さて、どんな感じのスイーツなのか、食レポです。
今年は久保田製菓の水ようかん
インターネットでは、久保田製菓とえがわの水ようかんがアマゾンでも楽天でも扱われていて買いやすいですね。
どちらもあっさりとしていておいしく、お味は大差無いように思われます。
今年はこちらの久保田製菓の水羊かんにしました。

250gが5箱、送料込みで¥3250。
注文してから3〜5日ぐらいで発送と書いてありましたけれども、次の日に発送されました。
火曜日に注文して届いたのは木曜日。
肝心の日持ちは6日間で、週末のおやつにいただくことにしました。
ちょうどのサイズの段ボールに、5箱重なってクール宅急便で届きました。
そのまま冷蔵庫に直行です。
5箱も重ねてあると迫力があります。
普段、ようかんを箱で重ね置きする事はなかなかありませんよね。
関東の人間からするとこんなにたくさんの水羊かんを消費期限内に食べられるのだろうかと心配になるような量ですけれども、それが意外と大丈夫なんです。
パッケージは?
箱を開けると、中はこのようになっていて、プラスチックの型に流し込まれています。


上下をひっくり返すと4つの山ができています。ここでちょうど一切れなんですね。
一つの型250gで四切れですから、一切れ60gちょっとでしょうか。
お味の方は?

材料は小豆、黒砂糖、寒天、塩と天然素材のみで添加物は一切無し。シンプルです。
黒砂糖のやさしい香りが一瞬鼻から抜けて、甘さは控えめ、冷たくつるっという喉ごしです。
とてもみずみずしい水羊かんといった感じ。暖房で乾燥した喉を、優しく通り過ぎていきます。
材料に塩が含まれていますが、塩味は全然感じません。クセが無く、良い材料を使っているのだろうなと思います。
主人はもちろん1回につき1箱は簡単にいけますね。娘も1箱ぺろっと食べられちゃう。私は2切れくらいがちょうどかな。
丁稚羊羹を食べるときはいつも思うのですが、私のような素人が作ると、絶対水分とあんこが分離して、あんこが底に沈んでしまうと思うんですんね。
どうやって作ってるのかなといつも感心してしまいます。
福井の丁稚羊羹とは?
福井の冬のおやつの定番、温かくした室内でいただくさっぱりとした水ようかんです。
一般的なおやつで、昔は家庭やほうぼうの和菓子屋さんで気軽に作られていたようです。
今でも、福井県の福井市、越前市などのお菓子屋さんで作られていて、それぞれのお店の味があるようです。
普通の水ようかんよりかなり水分が多めで糖度が低く、夏場だったらいかにも日持ちしない感じがします。
販売期間は冬季限定
今はインターネットで日本全国どこでも気軽に購入できるようになりましたけど、それでも販売は11月〜3月までの冬季限定です。
昔は冷蔵庫も無かったですし…、それで冬の甘味なのでしょうね。
昔から福井では定番の冬おやつ
主人は親戚が福井県に沢山いて、冬場に遊びに行った時はよくおやつにでっちようかんをご馳走になったのだとか。
その頃はB5サイズぐらいの普通の空き箱に、ただ流し込んであったそう。
それが目の前にドーンと置かれて「食べなされ。」と勧められ、最初は戸惑ったのだそうですが、箱を傾けて角からツルツルと食べてしまったのだとか(注:市販の物は、箱の角から口に流し込めるほど柔らかくないです)。
そのうちに大好物になってしまったのですね。
今と昔と、砂糖の種類が違うかも
久保田製菓の水羊かんは、波照間島産の黒砂糖が使われていますが、昔は普通の白砂糖だったそうです。そりゃそうですよね、昔は波照間島産の砂糖なんで一般家庭では手に入らなかったでしょうから。
デパートの催事場では、黒砂糖を使った丁稚羊羹と、白砂糖を使った丁稚羊羹との両方があったように記憶しています。
我が家の主人は、本当は普通の白砂糖の方が好きなのですが、久保田製菓もえがわもどちらも黒砂糖使用です。それはそれで、黒砂糖の風味がおいしいですが。
そのうち、白砂糖使用のでっちようかんも買いたいですね。
福井以外の地方ではあまりお目にかかれない
しかし、太平洋側に住んでいると、丁稚羊羹にはなかなかお目にかかれません。
以前、近所の和菓子屋さんで、プラスチックカップに入っていた柔らかそうな水羊かんがありました。夏によく売っていますよね。
それで「あ、丁稚羊羹に似てる〜。」と思い買った事があったのですが、プルン、としていて全然違う口当たりでした。それはそれでおいしかったのですが。
丁稚羊羹は寒天系の口当たり。
やはり冬限定&福井限定の甘味なのだな、と思います。
ときどきテレビで紹介されたりもしていますけれども、福井以外の人達にとってはまだまだ珍しいと甘味だと思います。
丁稚羊羹は、こんな人におすすめ
クセはないですから、あんこ系が好きな方だったらお口に合うでしょう。
中でも、以下のような方々におすすめです。
飾りより実質&味が大事な気取らない方へ
丁稚羊羹の名前の由来で、でっち(丁稚)でも食べられる庶民的な甘味だから、という云われがあります。それくらい、気取らないおやつです。
昔、主人が福井で食べたときははあずきの皮が混ざっていたそう。素朴ですよね。
ですから、見た目より味重視な方にはぴったり。
つわりで苦しい妊婦さん、授乳中のお母さんへ
原材料は天然の物のみ、添加物は無く、あずきは身体に良いです。
くどい甘さではありませんから、つわり中でご飯などが食べにくい妊婦さんも食べやすいです。
また、授乳中のおやつにも良いです。あずきは母乳の出を良くします。
風邪気味な方へ
冷たくてするんとのどごしが良くて、風邪気味で喉が荒れているときにぴったりです。
体にも優しい甘さで栄養補給にも向いています。
仕事場などに差し入れするときは
仕事場などでは、1人につき一切れをいただければ十分でしょう。250gパックで四切れありますから、1パック4人分ですね。
指でつまんで食べられる物ではないので、別途、紙皿やスプーンも差し入れすると喜ばれるかもしれませんね。
直接ギフト配送するときは、賞味期限に注意
日持ちは到着後一週間弱です。
直接ギフト配送するときには、送付先が留守でないことなど、あらかじめ確認しておきましょう。
ぜひ一度、チャレンジしてみて!
久保田の水羊かん(丁稚羊羹)は、公式HP他、Amazon、楽天、ヤフーショッピングなどでも購入できます(11月〜3月のみ販売)。
まだ召し上がった事が無い方は、一度、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
新しい世界が広がること、受け合いですよ。