我が家の娘はずっと、ギターを欲しがっておりました。
でも、自身がそれなりにお金のかかるスポーツをしていて、忙しくてバイトもできない状態だったため、「ギターが欲しいな…。」とつぶやきつつも購入するまでには至りませんでした。
しかしコロナ禍の中、ひょんなことからギターをいただきました。
ほんのちょっとした気遣いだったのですけどね。
こんなこともあるかと、驚きつつ家族でほっこりしました。
寒くて薄暗い冬の日の夕方に
あれはまだ北風が冷たい、師走の日の夕方のことでした。
と高校生の娘が元気よく帰ってきたのですが、玄関からそのまま窓に直行してベランダに出てしまいました。
そして、ベランダから下を見下ろしています。そして、
と心配そうにしています。
何があったのか聞いてみると、マンションの玄関前で鍵を落とした青年が、側溝の重い蓋を外して鍵を探していたとのこと。
我が家のマンションの玄関には、扉の前に側溝が横たわっています。
青年が落とした鍵は側溝の蓋の穴から中に落ちてしまい、拾おうとしたら鍵が端っこに移動してしまって余計取れにくくなってしまったそう。
何か思いついた娘は、おもむろに棒を探し始めました。
そして、棒の先にS字フックをガムテープでぐるぐる巻きにして取り付けると、急ぎその青年の元へ向かいました。
鍵の回収は成功!
娘はしばらくして帰ってきました。
どうやらもう1人近所のおばさまがデッキブラシをもって助けに来てくれたらしく、デッキブラシをエイヤっと側溝の端っこに突っ込んで鍵を手元に引き寄せたとのこと。
もうすでに辺りが暗くなってきていたので、娘はスマホの光を当てて作業を見守っていたそうです。
3人の共同作業で、鍵は無事に回収できました。そして、
これで明朝に冷たくなった青年見なくてすむと娘はホッとしつつも、
とちょっと複雑そうな顔。
確かに、ショートヘアーでスポーツをしていて小柄な男の子に見えなくもないのですが …。
数日後にお菓子とS.Yairiのギターをいただく
数日後、玄関の扉をピンポンとする音がしました。
と若い男性の声。
玄関の扉を開けてみると、ちょっと小柄な青年が、お菓子袋とギターを持ってにこやかに立ってました。
と菓子折を差し出されました。
と親子で遠慮しつつも、せっかくだからということでいただくことにしました。
そして「あのギターは何だろう?」と親子で不思議がっておりましたら、
ということでした。
実は娘はだいぶ前からギターを欲しがっておりました。
しかし、なかなか買ってあげられなくて、そのままになっていました。
驚きつつ、
と念を押しましたら、
と、明るい笑顔でギターを渡してくれたので、ありがたくいただきました。
いや、嬉しかったですね。
S.Yairiのかわいいギターをいただきました!
ギターはS.Yairiの、サイズ的には娘にぴったりのちょっと小ぶりのかわいいものでした。
娘は「この人にしてはちょっとギターが小さめだな。」と思って見ていたそうです。
ちょっと使われていたけど、まだきれいな物でした。
多分その青年は、このギターを購入してしばらく使ってみたものの、やや小さめで使いにくかったのでしょう。
そして別のギターを購入し、このギターはその後あまり使われなかったのでしょう。
捨てるにはもったいないし、オークションに出すのは大変だし、ということで、そのままにして処分に思いあぐねていたのかもしれません。
それで、お礼と男の子に間違ったお詫びも兼ねて、持ってきてくださったのでしょう。
それが我が家にはドンピシャリのプレゼントだったという訳です。
LINE通話で早速レッスン開始
娘はギターをもらっちゃった♥、といろんな人に LINE送信していましたが、皆さんびっくりされていたようです。
こんなコロナ禍のおりでレッスンどうしようかなと思っていましたら、その LINEの報告を見たお友達の中に一人ギターが得意な子がいて、週に1度ぐらい LINEビデオ通話で無料で教えてくれることになりました。
チューニングもチューニングアプリをダウンロードして早々と済ませ、コード表もネットからダウンロードしておりました。
今時は、ネット活用で色々手際よくできるもんなんですね。
いただいたお菓子も家族でおいしくいただきました。
小さな親切が、音楽の演奏という楽しい贈り物になって帰ってきました。
まだまだ曲にはならないけど、「ポロロン♪…」とつま弾かれる生の音に癒やされます。
お兄さん、ありがとう!
コロナ禍の大変な中でも心が温まりました♥
