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「74歳、ないのはお金だけ。あとは全部そろってる」クリスチャンの読後感

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この本は、 ネット上でだいぶ話題になっていましたよね。ずっと読んでみたいと思っていましたが、やっと拝読できました。

この記事では、クリスチャンとしての読後感をまとめてみました。

全体的な感想としては、牧師先生としての生活がありのまま率直に記されていてとても好感を持ちました。良く見せようと飾るのではなく、謙遜になりすぎることもなく…。

ネット上では月7万円+αで生活できていること自体を重点的に取り上げた記事が多かったような気がしますが、別にそこだけが強調されている節約ノウハウの本ではないんですよね。

しかしながら月7万円+αを上手に生かされて、とても豊かに生活されている感じが伝わってきました。

本当にそんな人がいたのか…!

というのが、最初の感想です。

「そんな人」って、何?

それは・・・、さかのぼること20数年、知り合った当時すでにクリスチャンだった夫と結婚した頃の会話。

クリスチャンはね、「神様がいるから大丈夫」って言って、

貯金はせずに保険すら入らない人がいるんだよ。

シロウミ

それはちょっと…、極端じゃないの?

もちろん、「神様が助けてくれるから…」、与えられたお金で欲しい物を買いあさっても大丈夫、という意味ではありません。

ミツコ師のご家庭の場合は、

  • 人生の安心のイカリは神様に置いている。
  • だから、金儲けも貯金もせず余計な保険にも加入しなかった。
  • それで、少しでも余裕があれば「自分を喜ばす」のでなく「人を喜ばす」「人の必要に仕える」ためにお金を使ってこられた。

そして、「あなたが嬉しいと私も嬉しい」と、幸せ感を倍増させて生きてこられたのですね。

国民年金と厚生年金、それとお子さん達の学資保険は何とか支払われていたようですが、基本的にお金そのものには頼っていないのだなぁ、と感じ入りました。

神様に仕えている者は神様がきちんと養ってくださる」という信仰に立っておられるんですよね。

「最後の最後、ぎりぎりの所で神様は助けてくださる」、と書いてありましたが、実際そのような話は割とよく聞きます。

今のミツコ師の生活は、現実的には国の税金と社会保障で支えられているのかもしれません。

でも、富を求めず神と人とに仕え続けた人生を送ってこられた方が、きちんとした老後を暮らせるように整っている日本社会は素晴らしいし誇らしいと思います。

また、そういう社会を造りあげている私たちの背後にも、神様の御手があるんではないかなと感じています。

社会的な豊かさを感じました

ミツコ師は確かに経済的な財産はほとんど持っておられないですが、社会的な財産は豊かにお持ちでいらっしゃるなと思いました。

家族や知人、牧師先生達の集まりやお仕事で訪問されるご家族などの、人のつながりがたくさんありますよね。

「何かが足りない…」と焦燥感にかられると、つい「お金!」となってしまいがち。

お金は物やサービスや教育などを受けられる手段ですから、とりあえずお金があれば安心と思ってしまう。

しかしミツコ師はお金という手段は用いないで、幸せな人生に必要な社会的なつながりを与えられていますね。

お金によらない豊かさは、神と人とに仕えておられている報いなのでしょうね。

牧師は大変な仕事

私は一般信徒のはしくれですが、牧師職が本当にご苦労が多い大変な仕事であることはうすうす感じております。

牧師職というのは、家庭の中の主婦のような、社会の中にある目に見えない傷を癒やすようなお仕事ですよね。

気苦労のあまり、中にはうつ病になってしまわれる牧師先生も多いです。

ミツコ師ももちろん、今まではきっといろいろ大変なことが、この本の厚さの何倍もあったんじゃないかとお察しします。

けれどもそういうところは、本ではあまり触れられていませんね。

何かあったときには、神様に祈って吐き出すと心が落ち着くと書かれてあります。

それで視点を切り替えられて、あまり悩みすぎずに生きて来られたのだなぁと思わされました。

自立とは?

本の中に、「自立」という言葉が結構あちこちに出てきます。

これも、結婚したての頃に夫が、

神様に頼ってこそ本当に自立できるんだよ〜。

と言っていたのを思い出しました。

クリスチャンになりたての私は「?」でした。だって、神様に頼るってそれこそ何だか頼りない感じ。

でもね、クリスチャン生活を続けてきて、だんだん分かってきたんです。

本当に神様に頼る人って、「人に、もたれかからない

「自立」は「孤立」でなないですから、自立した人同士が助け合えたらいいですよね。

「幸せの98%は大変なこと」に納得

子どもも4人、お孫さんも16人もおられて、素晴らしいなと思います。でも子育てなどは、とても大変だったのはと想像します。

大変な時期にはそのときに幸せなことには気がつかない。

過ぎ去ってみて初めて、「あのときは大変だったけど、幸せだったなぁ」、って気づくんですよね。

そしてそういう幸せは、お金がかからない部類の幸せですよね。

ミツコ師は、今も「ちょっと大変、だけど幸せ」な毎日を過ごしておられるのだと思います。

人生には限りがあるけれど、その幸せがどうかずっと続きますように・・・。

そして素敵な本を出版してくださり、ありがとうございました!